| こんにちは! わわ、いつの間にか素敵なお話が沢山…(笑) hyさんのも不知火さんのもとても面白くて…続きがあるのでしたら是非読みたいで す。
こんなレベルが高い中で非常に肩身が狭いのですが、「ホロホロ」とのリクがムー 大陸さんから頂けましたので探してみました。 とりあえずある程度コンパクトな話で彼の台詞の多めなのがコレ…; 3年前に書いたものなのでかなり恥ずかしいですが皆様の叩き台にしてもらえれば うれしいです(笑)
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≪家臣の条件≫
「なあお前たち、僕の名前がどうしてハオっていうか分かるかい?」
ここはパッチジャンボ機内。 突然のアメリカ行きに未だ緊張が残る中、ハオの陽気な声が響いた。 「それはね、僕がいつもマントをハオっているからさ」
「全くです、ハオ様・・・!」 寒いギャグに周りがしらけるのをよそに、ハオの一団でだけ場違いな笑い声と喝采 が上がる。
「くそっ何なんだよあいつは」と、座席で思わず愚痴るホロホロ。 「これで何発目だよ・・・ さっきは未来王とかぬかしてやがったが本当は冗談王にでもなりてえんじゃねえ のか?」
「フン、耳障りな連中だ・・・。あれのどこが面白いのかオレにはさっぱり理解で きん」 蓮のトンガリが伸びる。さすがに腹が立ってきたらしい。
そんな風に苛立った異様なムードが機内全体に漂う中、一人だけ機嫌よさそうに笑 う人物がいた。 葉である。
「ウェッヘッヘッ・・・面白えな、あいつ。にぎやかで何よりだ」
「・・・!!」 ホロホロや蓮たちに一種の戦慄が走った。 そうか、そういうことだったのか、と。
「奴め・・・まさか葉の性格を見抜いていたのか? あのつまらんギャグについていけるのが家臣の条件というわけか。 だから先程葉にあんな勧誘めいたマネを・・・」 苛立ちを隠せないながらも妙に納得する蓮。 そして、よくもあんなに集まったものだ、と呆れる。
当の本人である葉は「?」といった感じの顔でユルく微笑んでいるが、 その肩に手を置いてホロホロはガックリとうなだれたまま言った。
「葉・・・。頼むから奴の家臣にだけはならないでくれよ? オレはお前があの一団の中で寒いギャグにウケてるとこを見たくねえ・・・」
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